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家づくりで大事なポイント3

家づくりで大事なポイント3

3.構造・材木・耐久性

住宅建築では、基本的には木造の伝統工法で考えております。

伝統工法の中でも、渡り顎工法、通し柱工法とありますが、

通し柱工法を採用しております。

土台から2階の梁若しくは母屋、棟木まで1本の柱で通っている。

単価は高いですが、構造的には丈夫になります。

だいたい、1件当たり12~15本位使用しています。

吹抜に面する通し柱は、

大黒柱の存在として5~6寸角の桧柱をツインで2本使うことが多いです。

 

またその他の管柱(3.5~4寸角)は、国産の桧材を使用。

現在取引している構造材の材木屋さんは、

和歌山県の田辺市にある株式会社山長商店さんです。

 

紀州産の桧を採用しております。紀州と言えば梅が有名ですが、

建築業界では、材木も大変有名であり、

中京関東方面では、かなり老舗の存在として活用されております。

ここ長野での知名度は無く、実績もあまり無かったのが実情です。

運搬ルートの大変さ時間とコストが大きな原因と思われます。

プレカットの打ち合わせも大変だし、運搬するにも6~7時間も掛かります。

ではそんなに大変なのに、どうしてそこを採用したのか?

実際に山長さんの山とプレカット工場を見学させて頂きました。

数少ない山師の方がしっかりと山の手入れをして守っている事です。

杉と桧がほとんどでしたが、

数十年から百年以上と手を掛けてきた様子を伺い大変感動致しました。

 

山から、伐採し製材をして乾燥させて商品として出す。

ここまでは、どこでも行っているところです。

感動したところは、11本全て職人の目で検査(見た目の善し悪し)し、

検品検査(ヤング係数測定)をして、合格した材料を安心安全なものとして出荷している。

昔は、大工さんが木の目をみてどこに使うかを判断していたことを、

現在はプレカットが主流になったことで、大工さんの変わりの役割をしていることです。

ここが、山長さんに決めた理由です。

実際にその様子を見学出来ますので、ご覧になってください。

 

続いて、材種をどのように使い分けているか、ご説明します。

構造材の関係から、土台は堅木の栗材や欅材もありますが、

基本的にはヒバ材・桧材を使用しております。

防蟻材としてよく使われております。

 

柱材は、先ほど説明したとおり、桧材が主です。

たまに、杉材を使用して欲しいと要望がある場合にのみ使用。

桁梁材は、米松を使用しております。

米松を利用している理由は、輸入材ですが、安価で丈夫という理由です。

国産でも材積を上げれば強度も出て米松と同等材となる。

米松を国産の桧若しくは杉材に変更すれば少しコストUPになります。

 

耐久性については、材種の特徴特性によるところですが、

使う場所によって、判断していくことです。

材木は、生息年数に比例して寿命(耐用年数)決まると聞いたことがあります。

但し、大木になると背も高くなり何本も切れます。

1本の木から丸太にして3~4mで4~5本取れます。

その表現を根元の幹から1番玉から4番玉5番玉くらいまで取れるそうです。

梁材に適しているのは、2番玉以降が良いと言われています。

材木プレカットを担当している方とどの部位を使っているかを確認することで、

耐久性を確認し安全性を担保していきます。